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重症心身障害児(者)治療について(ひまわり病棟)

基本方針

私達は、いかなる障害があろうと人格をもった一人の人間として尊厳を認め、共に生きるという原点に立ち、看護を行います。

私達は、患者さんの発達レベルを知り、障害の程度に応じた医療訓練・療育・教育・日常生活の援助まで、広い範囲にわたりチーム医療を提供します。

看護について

重症心身障害児(者)は、様々な基礎疾患を持つと共に、多くの合併症を持っています。年齢の幅も成長過程の乳幼児から高齢者までと幅広く、障害も超重症児(者)から動く重症児(者)までと多様な障害と経過を有します。看護は発達レベルを知り、障害の程度によって様々な展開を行います。医療・訓練・療育・日常生活の援助まで、広い範囲にわたり愛情を持って接する事が要求されます。この特殊性を念頭に置き、医師・管理栄養士・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・療育指導室・養護学校教諭などと協力してチーム医療を推進します。患者さんの安全・安楽を考え、成長発達の維持・QOLの向上・退行予防を目標に、長期の入院生活が快適に過ごせるように日常生活の援助を行っています。また、肺理学療法・口腔ケア・摂食訓練等についてエビデンスに基づいた看護を提供するため、研修会・事例検討会・看護研究を行い、知識・技術の向上を目指しています。

安全対策

ひまわり病棟は、3階建ての病棟です。私達は、安心して生活して頂く為にも、安全管理を最重要と考えます。従って、2、3階からの万が一の落下を回避するために、移動能力のある患者さんを1階に、移動能力の低い患者さんを2階に、寝たきりの患者さんを3階で加療します。また、緊急避難用として、以下のようなベッドでの避難経路を設備しています。

ベランダ              避難用スロープ

通路幅は幅150cmなので、    左側:病棟    避難用スロープ内部

ベッドのまま避難できます。    右側:スロープ   ベッドのまま避難できます。

病棟配置図

病床数

・1階病棟 40床  ・2階病棟 40床  ・3階病棟 40床

設備

   出入口                  エレベーターホール     

出入口は、車いすで移動するため、ゆとりをもった空間を確保しました。エレベーターは移動の便をよくするため3基設置しています。

    廊下と洗い場               収納                  浴室

洗面所は車椅子用と埋め込み式があり、それぞれにシャワーがついています。洗面台には、衛生面から、石鹸・水・消毒液・うがい液の自動一体型を導入しました。トイレは床暖房を備え、すべての対象者に対応できるよう埋め込み、ウォシュレット付き洋式(大・中・小)、小便便器を設置しており、緊急時のシャワースペースも設置しています。

   洗面所                  洗面台                 トイレ

洗面所は車椅子用と埋め込み式があり、それぞれにシャワーがついています。洗面台には、衛生面から、石鹸・水・消毒液・うがい液の自動一体型を導入しました。トイレは床暖房を備え、すべての対象者に対応できるよう埋め込み、ウォシュレット付き洋式(大・中・小)、小便便器を設置しており、緊急時のシャワースペースも設置しています。

                   病室

病室と廊下の区切りは移動式カウンターを用いてオープンフロアにしました。各部屋にカーテンを設置し、プライバシーの保護に努めています。個室4室、4人部屋9室を有しています。デイルームにも床暖房を設置しました。

画像:画像右揃え

看護体制 固定チームナーシング

・1階 2交代制勤務(夜勤2名)

・2階 2交代制勤務(夜勤2名)

・3階 2交代制勤務・3交代制勤務

   ミックス勤務(夜勤3名)

画像:画像右揃え

食事について

栄養管理室と連携し、患者さん

一人一人に合った形態(ソフト 食など)を工夫しながら、食事を 提供しています。

リハビリテーション科

 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士等が、患者さんの年齢や機能障害に合わせて、以下のような治療を行っています。
 ・運動発達を促す動作練習・関節可動域運動・肺炎後と人工呼吸器管理下の肺理学療法
 ・安楽な姿勢の考案・コミュニケーションツールの検討・摂食嚥下療法・発声構音練習

療育指導室

重症心身障害児(者)病棟または神経筋疾患病棟(療養介護・医療型障害児入所施設)を有する国立病院機構に設置されている部署です。福祉的分野を担当する部署であり、児童指導員(3名)、保育士(8名)で構成されています。

主にひまわり病棟(重症心身障害児(者)病棟)に長期療養している患者様に対して、以下のような支援を行っています。

・重症心身障害児(者)への療育支援

・福祉制度利用の提案、サポート

・障害者総合支援法に基づいたサービス管理業務

・年間行事の企画、立案、運営

・児童相談所や特別支援学校、行政機関などの関係機関との連携

・ひまわり会(親の会)、保護者、成年後見人との連絡調整やサポート 等

業務内容は多岐にわたり患者様の生活の質(QOL)の向上に向け支援しています。他にも療育指導室では長期療養の患者様の支援だけではなく、地域で生活されている方々に向けた「多機能型通所支援事業所 あさひ」や「日中一時支援」、「相談支援事業所 こすも」、「医療型短期入所事業」に関連した業務を行っています。

多機能型通所支援「あさひ」

【 概 要・目 的 】

敦賀医療センターでは地域在宅支援の一環として多機能型通所支援事業を展開しております。主に「 児童発達支援、放課後等デイサービス、生活介護 」の3事業を中心に行っており、その他にも日中一時支援等もご利用頂けます。利用者様の年齢、発達段階における必要動作の習得や創作活動・レクリエーション等を通して社会体験の場を拡げて頂くことを目的としております。通所支援事業を通して地域で生活されている方々の在宅支援に少しでも貢献できるように職員一同取り組んでおります。

【対象者】

原則、身体障害者手帳(一種一級・二級)と療育手帳(A₁・A₂)の両方取得されている方、その他必要と判断された方。

【 支 援 内 容 】 

◇発達段階に応じた日常生活動作の援助

◇集団活動を通した社会性・自立心の発達促進

◇創作活動等を通して想像力を育み拡大する

【 ご 利 用 日 時 】  

開所時間・・9:30~15:30 (土・日・祝祭日・年末年始を除く)

※放課後等デイサービスは(平日15:30~17:45  / 学校休業期間9:30~17:30)

【 送迎 】

各自でお願いします。

【 食 事 】  

利用者様の摂食状況に合った形態(ミキサー食や刻み食など)を御用意させていただきます。  ※経管栄養食の方はご持参ください。

【 料 金 等 】

・昼食代は自己負担になりますのでご了承ください。

・遠足等の行事に参加される場合、保護者同伴でお願いします。なお、必要経費の実費負担をお願いさせていただくことがございます。

・通所にかかった費用(食事代・必要経費)は、1ヶ月分まとめて医事窓口にお支払いください。

【 担 当 ス タ ッ フ 】  

 小児科医師・児童指導員・保育士・看護師・理学療法士

【 一日 の ス ケ ジ ュ ー ル 】

【 持 ち 物 】  

・オムツ、着替え一式…袋等に入れて持参して下さい。(汚れ物を入れるビニール袋など)

・内服薬…必ず名前と時間を記入して下さい。

・その他、日常生活に必要な物があればご持参下さい。

主 な 年 間 行 事 】

4月 花見会

5月 花植え・避難訓練

6月 院内散歩

7月 七夕会・水遊び

8月 交流会・クッキング

9月 院内散歩

10月 親子遠足

11月 避難訓練

12月 クリスマス会

 1月 書初め大会

 2月 節分

 3月 ひなまつり

【 ご利用までの流れ 】 

① 療育指導室へ問い合わせ

② 見学 

③ 小児科重心外来(事前予約必要)を受診

④ 初利用(初日は保護者の方に1日付き添っていただきます。)

受付・問い合わせ先

TEL (0770)25-1600(代) 当院療育指導室まで

重症心身障害児(者)外来

毎週火曜日・水曜日午後(予約制)

重症心身障害児(者)の方々が抱えている様々な疾患の治療、及び栄養面や生活面における指導を行っています。 また、ショートスティ・日中一時支援の相談にも応じております。

※予約や問い合わせは小児科外来にて受け付けておりますので、ご利用ください。

入院について

当院の「ひまわり病棟(重症心身障害児(者)病棟)」では、障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律(障害者総合支援法)に基づいた「療養介護(18歳以上)」、児童福祉法に基づいた「医療型障害児入所(18歳未満)」の2つの事業体系で運営しています。

◇療育活動・年間行事について

病院の中で過ごしていると季節を感じることが難しい為、季節に応じた行事を企画したり、日々の生活の中の楽しみや、支援の一つとして療育活動を提供しています。

このような行事だけでなく、毎月お誕生日会があったり、各階ごとで皆さんが集まって行う合同療育があったり、七五三、成人式、入学式や卒業式を行ったりと「生活」する場として1日1日を大切に過ごして頂けるような支援を行っています。

ひまわり病棟入院までの流れ

① まずは療育指導室にお問い合わせ下さい。

② 診療情報提供書のご提出

  →かかりつけ医からの診療情報提供書等が必要となります。

③ 病棟見学(予約制)

  ※利用希望をされる方の状態を知るために、事前の外来診察をお願いしたり、当院スタッフが直接ご本人様を訪問させて頂くことがございます。

④ 利用申請

  「18歳未満の方」

  住民票のある都道府県の児童相談所へ「医療型障害児入所支援」の利用にかかる相談・申請をして頂き、「入所受給者証」の交付を受けて下さい。

  「18歳以上の方」

  住民票の市区町村にある障害福祉担当課へ「療養介護事業」の利用にかかる相談・申請をして頂き、「受給者証」の交付を受けて下さい。

④ 成年後見人の申し立て(20歳以上の方のみ)

20歳以上の方は法定代理人である成年後見人との契約になります。家庭裁判所へ申し立て手続きをお願いいたします。

受付・問い合わせ先

TEL (0770)25-1600(代) 当院療育指導室まで