副院長ご挨拶
このたび、令和6年4月より副院長を拝命しました小児科の竹内元浩(もとひろ)と申します。私は、平成2年に福井医科大学卒業後、小児血液悪性腫瘍疾患を主たる仕事とし、福井における黎明期の造血幹細胞移植にも携わっておりました。
平成15年に当院へ赴任して、初めて見た重症心身障害児(者)に衝撃を受け、脳の障害が全身に大きな影響をもたらすことに大変驚きました。高齢化や医療技術の向上とともに、診療内容は年々高度化し、現在人工呼吸器も約30台に増えております。福祉制度の変化や「医療的ケア児」という分野の認識の高まりもあり、急激な変化に対応している間に、いつの間にやら重症心身障害を生業とするようになっていました。正面玄関からは見えない裏手に、重症心身障害児(者)の3階建て病棟120床があり、日々奮闘している部署があることを知っていただけると嬉しいです。
一般医療においては、時間外の小児患者受け入れ態勢を整備したいと考え、平日の夜間小児外来を立ち上げました。その後、当院小児科医師の減少とともに、市立敦賀病院様の快いご協力のおかげで両院輪番制に変更となり、現在に至っております。今ではすっかり定着した制度となり、この地区の時間外医療のお役に立てたものと思っております。
気づけば赴任後20年が経ち、医師人生の半分以上を敦賀で過ごすことになりました。いま、当院は医師数減少で厳しい経営状況に立たされており、今後幾多の変化が予想されます。個人的には、趣味の山スキーやバイクで怪我しないように気を付けながら、飯田院長を支えて難局を乗り切るために微力をつくす所存ですので、どうぞよろしくお願いいたします。
看護部長ご挨拶
看護部理念
大切な人を安心して託すことができる あたたかい看護を提供します
看護部方針
- 私たちは患者さんの命・尊厳を守り、患者中心の看護を提供します
- 私たちは専門職として自己研鑽を図り、専門的な知識・技術と高い倫理観をもって看護実践します
当院は福井県嶺南地域で重症心身障がい児(者)医療を中心的に担い、地域に根差した病院です。重症心身障がい児(者)は、自分の気持ちや想いを言葉で伝えることが難しいため、表情やしぐさから気持ちを読み取り、心地よく過ごせるよう、日々、看護ケアや介護を行なうと共に、ひとりの個人として尊重し、成長発達に向けた援助を行っています。
一般病棟では、手術・化学療法等、急性期医療を受けられる患者さんは高齢の方が多く、医師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士等と協同し、質の高い医療の提供と並行し、住み慣れた地域へ少しでも早く退院できるよう個々に応じた支援を実施しています。
また、看護部の理念にある『大切な人を安心して託すことができる』と思っていただけるよう、看護師一人ひとりが高い倫理観を持って患者さんに向き合い、患者さんの「よりよく生きる」を支えられる、そんな看護師の育成に取り組んでいます。
薬剤部長ご挨拶
皆様が病院にいらしたとき、医師及び看護師が診療にあたりますが、それ以外の多くの医療従事者も診療を支援しています。それは、診療放射線技師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、栄養士、調理師、臨床工学技士、臨床心理士、視能訓練士、児童指導員及び薬剤師です。これらの職員も、日々研鑽を行い、皆様が安心・安全に診療を受けられるよう全力で支援しています。何かお困りなことや、疑問に思われることがありましたら、医師、看護師をはじめ、これら職員にもお気軽に声をかけてください。
また、薬剤部では、地域の調剤薬局と連携をとりながら、皆様の薬物治療をしっかりと支えていきます。お薬について、お尋ねになりたいことがありましたら、遠慮なく、薬剤師にもご相談ください。どうぞよろしくお願いいたします。
薬剤部長 田路 章博