科学的な目で問診と診察を行います。
整形外科は、運動器系の外科です。骨・関節・筋・腱・末梢神経・脊椎の疾患・外傷を対象としています。診察はいろいろな病気の可能性を考えながら、首から足の先まできちんと診察いたします。
客観的なデータをもとに診断し、治療方針を決定いたします。
血液検査・MRI検査・CT検査・RI検査および誘発筋電図や神経生理学的検査などの必要十分な検査をして、誰でも納得できる検査所見をもとに、整形外科専門医が、豊富な臨床経験と最新の診断・治療技術を駆使し、最先端の医療を提供しています。また、整形外科の治療は、病気やケガを治療するだけでなく、運動機能の回復を目的とします。回復が不十分な場合も、残った機能を最大限に活用して、元の状態に出来るだけ近く機能を回復できるようにリハビリテーションを行います。
患者さんやご家族の方との十分な説明と話し合いの場をつくります。
整形外科の治療は手術による場合だけでなく、手術をしない保存的な治療(薬物治療やリハビリテーションなど)もあるため、患者さんの病状について、検査結果をもとにわかりやすく説明するとともに、慎重に病態を把握した上で、患者さんやご家族の方の御意志をできるだけ尊重して、治療方針を最終決定します。同一疾患であっても、患者さんの年令、性別、職業、家族構成などによって治療は大きく異なってきます。私達は患者さんとじっくり話し合い、どういう治療がその患者さんの生活の質を向上させるかということを常に念頭に置きながら、きめの細かい医療を行うことを心懸けております。
入院患者さんについて、医療スタッフ全員によるカンファレンスを行います。
入院は手術症例に限らず、検査入院、保存的治療のための入院など、きめ細やかな治療が可能となっています。週1回の医師、看護師、リハビリテ-ションスタッフとの合同カンファレンスにて、治療状況を確認し、個人の独断や見落としによる診断・治療ミスを防ぐとともに、手術症例には随時方針を検討しています。また、在宅支援に向けて、ソーシャルワーカーやケアマネージャーとのカンファレンスも積極的に行っております。さらに、クリティカルパスを使用して、手術翌日から早期リハビリテーションを行い、短期入院をこころがけています。
手術は安全性・低侵襲性・確実な治療成績を重視して行います。
当科では、人工関節置換術(股関節・膝関節など)、脊椎手術、外傷に対する手術(骨接合術や腱縫合術など)に加えて、膝関節鏡視下手術など最小侵襲手術を積極的に行っており、年間総手術件数は、約250件です。手術は患者さんの全身状態を勘案し、現在行われている数多くの手術方法と手術機器の中から、個々の患者さんにあった最適の手術方法と手術機器の選択し、できるだけ負担にならない低侵襲かつ安全で確実な最先端の手術を行っています。また、手術室スタッフは、全員が整形外科手術の手順に精通しており、緊急を要する手術にも短時間に対応できる体制をとっています
手術による合併症を防ぎます。
手術後の合併症として、感染(ばい菌がつくこと)、神経・血管損傷とともに、近年注目されているのは、深部静脈血栓症や肺塞栓症です。当科では、積極的にこれらの合併症に対する予防策に取り組み、術後合併症を極力なくす努力をしています。また、輸血の必要な手術には、あらかじめ患者さんご本人の血液を2週間前から採血し、保存しておいて、手術時に輸血する自己血輸血を行っています。人工関節など予定して準備ができる手術では、手術中の出血はセルセーバーを用いて回収し再び輸血をするとともに、自己血輸血を併用することにより、他人の血の輸血(同種血輸血)をする必要がなくなり、血液の不適合や、肝炎やエイズなどのウイルスの感染というリスクも完全に回避することができます。科手術の手順に精通しており、緊急を要する手術にも短時間に対応できる体制をとっています
希望の専門医による診療を、お待たせすることなく行っております。
外来診療は月曜から金曜の午前中となります。午後は専門外来および手術枠となりますが、急患の診療は随時対応いたします。外来診療は毎日2人の医師が行い、予約制度により待ち時間の短縮を図っています。また、希望があれば、可能な限り診療医師を指定できるように努めています。
診療・研究・教育の三本柱を積極的に行っております。
当科では、日本整形外科学会専門医が診療にあたっています。また日本整形外科学会認定研修施設として、整形外科専門医を養成しています。より患者さんに優しく、安全でかつ確実な治療方法を研究するとともに、その研究成果を学会や論文で積極的に発表し、情報発信しております。
専門外来
リウマチ外来
外来におけるリウマチ性疾患(関節リウマチ、変形性関節症など)の診療を行っています。特に関節リウマチは全身疾患であるため、首から足の先まできちんと診察いたします。関節リウマチに対する治療は、薬物治療が中心となります。患者さんを定期的に診察させていただくと共に、その病状に応じた適切な薬物治療を行っております。近年、生物学的治療と呼ばれる新しい治療の開発が行われ、今まで手をこまねいて見ているしかなかった関節破壊に対し一定の抑制効果が得られるようになってきました。当外来では、その顕著な効果だけでなく副作用、医療経済的な側面も含めて総合的に関節リウマチの治療にあたっています。
薬物による内科的治療だけでなく、整形外科として関節機能の保持、改善に関する理学療法的指導も合わせて行っております。さらに、新しい治療の進歩にもかかわらずリウマチ性疾患により関節機能が障害されると、外科的手術(人工関節置換術や関節固定術)が必要になる場合があります。また、関節リウマチでは、関節だけでなく腱断裂や脱臼、脊椎障害がおこることがあり、これらに対しても適切な時期に手術が必要になります。
スポーツ外来
最近需要の多いスポーツ外傷にも重点的に取り組んでいます。とくに当科では、関節鏡を用いた膝関節の半月板損傷に対する縫合術や切除術、靱帯断裂に対する靱帯再建術に力を入れており、いずれも小さな手術創で良好かつ安定した手術成績が得られています。スポーツレベルの多様性、スポーツ種目による障害・外傷の特徴を理解し、早期スポーツ復帰を目的に適切な治療に努めています。そのため外科的治療のみならず、整形外科的メディカルチェックに基づいた装具・運動療法、リハビリ療法などを含んだ包括的な治療を行っています。
脊椎・脊髄外来
脊椎(背骨)そのものから起こる首の痛み、背部痛、腰痛、および脊椎の中を走る神経(脊髄や馬尾など)が圧迫されて起こる手足の痛み、しびれ、麻痺などを扱います。基本的姿勢は、まず手術をしない保存的な治療(薬物治療やリハビリテーションなど)を選択し、症状が強い患者さんについては、各種検査によってできるだけ症状の責任部位を絞り込み、なるべく責任部位のみの手術で疾患を治すことです。
骨粗鬆症外来
当外来では、骨量測定、レントゲン検査、骨代謝マーカーなどの血液検査を行い、骨代謝学会の診断基準に基づいた確実な診断、類似疾患の注意深い除外、病態に応じた適切な薬物療法を心掛けています。また、食事や運動療法など、生活習慣の指導も含めた総合的な対処を重視し、骨粗鬆症治療の目標は、骨折を少しでも減らすこと、そして生活の質を維持・改善することにあることを念頭において診療にあたっています。
骨軟部腫瘍外来
四肢や躯幹(胸壁、腹壁、骨盤、脊椎)を構成する骨・軟部組織(骨や筋肉、神経、血管、脂肪など)に発生した良性・悪性腫瘍の診断、治療を専門的に行っています。
血液検査・MRI検査・CT検査・RI検査などの必要十分な検査をして、誰でも納得できる検査所見をもとに、整形外科専門医が、豊富な臨床経験と最新の診断・治療技術を駆使し、最先端の医療を提供しています。また、手術後の運動機能の回復を目指し、回復が不十分な場合も残った機能を最大限に活用して、元の状態に出来るだけ近く機能を回復できるようにリハビリテーションを行います。
外科的治療として、腫瘍を確実にコントロールするための切除術と、より機能的な患肢機能の回復のための再建術が対となって行われます。また、手術前後に、外科的治療の効果をあげる補助的療法として、原発巣だけでなく転移巣を標的にした、抗がん剤を用いた化学療法や放射線療法を行います。これらの利点・欠点を十分説明し理解していただいた上で、患者さんおよびご家族に治療法を選択していただいています。
小児整形外科外来
当外来では、先天性股関節脱臼、先天性内反足、先天性筋性斜頚、大腿骨頭すべり症、骨形成不全症、多発性外骨腫などの先天性および後天性骨系統疾患、脊椎分離症、脊椎側弯症などの脊椎疾患、脳性麻痺による四肢の変形や分娩麻痺などの神経障害、良性および悪性骨腫瘍に代表される腫瘍性疾患、若年性関節リウマチ、化膿性関節炎などの炎症性疾患、ペルテス病、オスグット病などに代表される骨端症などの診断および治療を行います。
小児科の重症心身障害児(者)外来およびリハビリテーション科と提携して、重度心身障害者や血友病患者の関節評価やリハビリ指導も積極的に行います。
自立支援医療(育成医療)指定病院として、入院費の公的補助を行ない、ご家族の経済的な負担が最小限となるようにしています。
リウマチ科
科学的な目で問診と診察を行い、包括的な治療を行います。
リウマチ性疾患(関節リウマチ、変形性関節症など)は、全身疾患であるため、首から足の先まできちんと診察いたします。関節リウマチに対する治療は、薬物治療が中心となります。患者さんを定期的に診察させて頂くと共に、その病状に応じた適切な薬物治療を行っております。近年、生物学的治療と呼ばれる新しい治療の開発が行われ、今まで手をこまねいて見ているしかなかった関節破壊に対し、一定の抑制効果が得られるようになってきました。当外来では、その顕著な効果だけでなく副作用、医療経済的な側面も含めて総合的に関節リウマチの治療にあたっています。 薬物による内科的治療だけでなく、関節機能の保持、改善に関する理学療法や装具・自助具の指導も合わせて行っております。さらに、新しい治療の進歩にもかかわらずリウマチ性疾患により関節機能が障害されると、外科的手術(人工関節置換術や関節固定術)が必要になる場合があります。また、関節リウマチでは、関節だけでなく腱断裂や脱臼、脊椎障害がおこることがあり、これらに対しても適切な時期に手術が必要になります。
客観的なデータをもとに診断し、科学的根拠に基づき、治療方針を決定いたします。
血液検査・MRI検査・CT検査・RI検査および誘発筋電図や神経生理学的検査などの必要十分な検査をして、誰でも納得できる検査所見をもとに、リウマチ専門医が、豊富な臨床経験と最新の診断・治療技術を駆使し、科学的根拠に基づいた最先端の医療を提供しています。
入院患者さんについて、医療スタッフ全員によるカンファレンスを行います。
入院は手術症例に限らず、検査入院、保存的治療のための入院など、きめ細やかな治療が可能となっています。週1回の医師、看護師、リハビリテ-ションスタッフとの合同カンファレンスにて、治療状況を確認し、個人の独断や見落としによる診断・治療ミスを防ぐとともに、手術症例には随時方針を検討しています。また、在宅支援に向けて、ソーシャルワーカーやケアマネージャーとのカンファレンスも積極的に行っております。さらに、クリティカルパスを使用して、手術翌日から早期リハビリテーションを行い、短期入院をこころがけています。
手術は安全性・低侵襲性・確実な治療成績を重視して行います。
当科では、人工関節置換術(股関節・膝関節など)、脊椎手術、外傷に対する手術(腱縫合術など)に加えて、膝関節鏡視下滑膜切除術など最小侵襲手術を積極的に行っております。手術は患者さんの全身状態を勘案し、現在行われている数多くの手術方法と手術機器の中から、個々の患者さんにあった最適の手術方法と手術機器の選択し、できるだけ負担にならない低侵襲かつ安全で確実な最先端の手術を行っています。また、手術室スタッフは、全員がさまざまな手術の手順に精通しており、緊急を要する手術にも短時間に対応できる体制をとっています。
手術による合併症を防ぎます。
手術後の合併症として、感染(ばい菌がつくこと)、神経・血管損傷とともに、近年注目されているのは、深部静脈血栓症や肺塞栓症です。当科では、積極的にこれらの合併症に対する予防策に取り組み、術後合併症を極力なくす努力をしています。また、輸血の必要な手術には、あらかじめ患者さんご本人の血液を2週間前から採血し、保存しておいて、手術時に輸血する自己血輸血を行っています。人工関節など予定して準備ができる手術では、手術中の出血はセルセーバーを用いて回収し再び輸血をするとともに、自己血輸血を併用することにより、他人の血の輸血(同種血輸血)をする必要がなくなり、血液の不適合や、肝炎やエイズなどのウイルスの感染というリスクも完全に回避することができます。
専門医による診療を、お待たせせず、ゆっくり時間をとって行っております。
外来診療は(月)から(金)の午前中および(木)の午後に行い、予約制度により、待ち時間の短縮を図っています。
診療・研究・教育の三本柱を積極的に行っております。
当科では、日本整形外科学会専門医が診療にあたっています。また日本整形外科学会認定研修施設として、整形外科専門医を養成しています。より患者さんに優しく、安全でかつ確実な治療方法を研究するとともに、その研究成果を学会や論文で積極的に発表し、情報発信しております。
医師紹介
- 職名
- 整形外科医長
- 氏名
- 久保田 力(くぼた ちから)
- 出身大学
- 福井医科大学(H8卒) 医学博士
- 専門領域
- 整形外科
- 資格
-
日本整形外科学会 整形外科専門医 脊椎脊髄病医 リウマチ認定医
- 職名
- 整形外科医師
- 氏名
- 出淵 雄哉(いずぶち ゆうや)
- 出身大学
- 福井大学(H26卒)
- 専門領域
- 整形外科
- 資格
- 日本整形外科学会 整形外科専門医
- 職名
- 整形外科医師
- 氏名
- 青木 希望(あおき のぞみ)
- 出身大学
- 福井大学(H30卒)
- 専門領域
- 整形外科
- 資格